HIROMI そらをとぶ 

保育士 英語リトミック講師

児童養護施設で働いて

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児童養護施設
虐待を受けている子、親が病気の子、問題行動を起こした子、そのほかにも様々な理由があり、保護者と離れてくらす。


私が児童養護施設で働いていたのは、今から15年前。保育士として働き出して、2年目。たっての希望で就職させてもらった施設で、私の担当は3歳から17歳までの11人の男の子でした。


朝、子ども達が起床する前に出勤。子ども達を起こすことから1日がはじまる。
朝食を一緒に食べ、子ども達が学校に行くまでの時間はバタバタ。
部屋の掃除に洗濯。サブの先生がお休みの日には、20人分の洗濯物。
子どもが帰れば、宿題を見て学校からのプリントに目を通し整理する。
お風呂を用意してまた洗濯。夕食をとって、子ども達1人1人に声をかけて。
学校が休みの日には、子ども達と遊んだり出かけたり。
参観日や個別懇談、運動会、入学式に卒業式。施設での季節の行事。
朝礼に研修会、書類記入。
土日も祝日も、お盆も年末年始も、宿直も。


あっという間の1日。無我夢中の日々。
そんな日々の中で私が一番やりたくてもできなかったこと。


子ども達の話をじっくり聞くこと。


「せんせい」「せんせい」「せんせい」「せんせい」「あのね」「あのね」「あのね」「あのね」


私の要領が悪かったのもある。私に余裕がなかったのもある。人手不足もあるかな。
いつも十分に聞いてあげられなかった。


心に何かを抱えている子どもたち。
日々の日常の中で、なにげない会話を、もっと大切にしたかった。


子ども達の話をじっくり聞くこと。