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児童虐待 最悪8万8900件  昨年度「心理的」認定で急増   読売新聞10月9日1面トップ記事

みなさん、記事の内容を読まれましたか?関連記事が39面にも載っています。



以下、” 読売新聞 ”からの抜粋です。

厚労省が指針を改正し、本人に暴力などの身体的虐待がなくても、きょうだいが虐待を受けた場合は「心理的虐待」と認定した。例年の傾向をみると、身体的虐待や育児放棄(ネグレクト)なども増えている。また、子どもの目の前で親が配偶者から暴力を振るわれる「面前DV」も心理的虐待として警察が児童相談所に積極的に通告しており、様々な形の虐待の増加が全体の件数を上げているとみられている。
2014年度の件数を都道府県別に見ると、最多は大阪府。そして神奈川県、東京都と続いた。



みなさん、虐待についていろいろとおもうことがあると思います。虐待を受けている子ども達のこと。虐待をしている人達のこと。地域社会のこと。行政のこと。。。。


過去最悪件数と出ていますが、広く虐待を捉えたことと、明るみに出てきやすくなったという理由があるようですね。それでも、まだまだ知られていない実態もあると思います。


私が気になった、大阪・神奈川・東京都については、調べてみると、都道府県ごとの子どもの人口が関係しているように思います。



以下、”総務省統計局 ”のサイトからの抜粋です。


平成25年 都道府県別こどもの数(千人)
1 東京都 1,503
2 神奈川県 1,170
3 大阪府 1,138
4 愛知県 1,049
5 埼玉県 934
6 千葉県 785
7 福岡県 687
8 北海道 630
ちなみに愛媛県178。 他の県も500以下となっています。



以下、” 笑顔(えがお)あふれる愛媛県 ”のサイトからの抜粋です。


平成25年度相談対応件数
児童相談所565件 市町267 合計832件
虐待の内容別
心理的虐待301件 身体的虐待171件 ネグレクト85件 性的虐待8件
主たる虐待者別
実母197件 実父50件 
被虐待児の年齢別
0~2 122件 2~6 149件 小学生 182件


虐待内容別の合計が565件なので、市町の対応分は入っていないようです。虐待者別に関しては、データが少ないですが、継父・継母・親類・その他などいろいろでしょうか?被虐待児の数の合計は453件ですね。


そして、一時保護を行った件数は84件だそうです。少ないですか?多いですか?




虐待のことに関して、いつもいろいろと思うことがあるのですが、どうしたらいいのだろう。何ができるのだろう。



虐待を受けた子ども達の心のケアをする。保護された子ども達のお世話をする。虐待されている子ども達を救済する。虐待している人達のケアをする。虐待の相談ができる場を増やす。なるべく早く虐待を発見できるようにネットワークを強化する。

心のケアをする専門機関。生活のお世話をする施設や里親。児童相談所や警察。保育所や学校。他にも。




私には何ができる?

いつも思うこと。とにかく、早く。できる限り早く発見できて、対応できたら。


子どものキズが深くなる前に。

無意識の時代に受けたことが、一生を左右する。


無償の愛を心の中に、たくさんたくさん受けてきた人。それは、実母でなくても、周りの人でも構わない。たくさんたくさん受けた愛は、人を強くする。何かあった時、その愛が力となって乗り越えてゆける。



私が施設で働いていた時に感じたこと。
0歳の時点で保護されて、施設で育った子。保育園児・小学生になってから保護されて、施設で育った子。
早くに保護された子ども達の方が、心が落ち着いているように思う。


身体的虐待を受けた子。ネグレクトを受けた子。
ネグレクトを受けた子よりも身体的虐待を受けた子の方が、生きる意欲があるように思う。


もちろん、家族構成や、生育歴は様々だから、一概には言えない。



子どもが、本人が、人生を楽しく、穏やかに生きていけるように。

誰からでもいい、たくさんのたくさんの愛を、早い時期に、心にたくさん蓄えられるように。