先日、長い間親身になって話を聞いてきた人に、うそをつかれました。
あまりの饒舌さに、こちらが記憶違いをしているのか、それとも相手がもしかして記憶喪失なのか、と思うくらい。私の思考は、しばらく停止していました。
正気に戻ると、腹立たしさのあまり、そのことが頭から離れず、しんどい思いが続きました。
とてもしんどいことがあったとき、いつも、これは社会勉強だ、と思う。
自分はどうんな風にこれを乗り越えたらいいのだろう、と考える。
ここからどんなことが学べるのだろう、と考える。
誰かに話すと、少し気持ちが軽くなる。
話すことは、とっても心地よい。
けれど、心の奥で、何かがまだ、引っかかっている時は、本を読む。
いくつも本を読むうち、心にしっくりくる言葉が見つかる。
古本屋で読んだ一言が、私の心の引っかかりを、すっと消してくれた。
『ほんとうの自分を見失わないように』
怒りでふさがれていた自分の気持ちを取り戻すことができて、ほっとする。
本の題名を忘れてしまったのだけれど、まだあの本は残っているかな?
それとも誰かの心を軽くしているかな?